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zoom RSS 仙石由人代表代行は日本一の国士:尖閣問題その5

<<   作成日時 : 2011/01/24 17:01   >>

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「仙石由人官房長官は日本一の国士:尖閣問題その3」までに,某新聞(2010年12月30日)のあるコラムに書かれた,雑誌Aの有識者「A」氏と有識者「B」氏,雑誌Cの研究会「C」,雑誌Dの有識者「D」氏の評論に対する某担当者の文章を引用して,簡単なコメントを申し上げて来ました。
雑誌A,B,Cの3誌が手に入ったことは前に申し上げました。今回はそれらの評論について,先ずそれらの実名を披露したいと思います。それらは,
1.雑誌Aの有識者「A」氏の評論とは,雑誌「世界」の「[尖閣問題]と安保条約」 執筆者 豊下楢彦氏(関西学院大学)
2.雑誌Aの有識者「B」氏の評論とは,雑誌「世界」の「瀕死の北方領土交渉」 執筆者 東郷和彦氏(京都産業大学客員教授)
3.雑誌Cの研究会「C」の評論とは,雑誌「中央公論」の「中国の[名分論]外交には名分論で対処せよ」 執筆者 外交問題研究会・日中関係部会(日米の政府関係機関の有志による研究会)
4.雑誌Dの有識者「D」氏の評論とは,雑誌「 Voice(ボイス)」の「米中の本音を読み取れない民主党の愚」 執筆者 春名幹男氏(名古屋大学特任教授)
であります。
今回は,
雑誌「世界」の「[尖閣問題]と安保条約」 執筆者 豊下楢彦氏
について紹介します。

豊下氏はまず,
「国際紛争を分析するにあたっては,スパイラル・モデルとミュンヘン・モデルという二つの基本モデルがある。」
とのべています。スパイラル・モデルについては,
HP「munmun」:http://munmun110.jugem.jp/?eid=6
を,ミュンヘン・モデルについては,
HP「【1397636】なぜ、第二次世界大戦は起きてしまったのか?」:
http://www.inter-edu.com/forum/read.php?1312,1397636,1776470
をご覧下さい。
ページ落ちするかもしれませんので,一部を引用します。

スパイラル・モデルとは,
「1914.6.28に墺大公がサラエボで暗殺され、7.28に墺がセルビアへ宣戦します。これを見たロシアが、戦争になるかもっと思って予備的動員をするんですね。あくまで予備的です。しかし、ドイツがこれを本格的動員だと思い、ロシアに宣戦します。そして、英仏も動員、ドイツのベルギー侵略で宣戦です。もう、とんとんと事が進み、あれシェリーフェ・プランは?って感じですね。フランスから叩く予定だったんでしょ!とツッコミたくなります。ここが重要なんです。ロシアは安全のために予備的動員をしたんです。ドイツもそれを見て戦争だ!と思い自国を守るため戦争を仕掛けたんです。そしてとんとんと英仏とも宣戦。つまり、第一次世界大戦とは安全保障のジレンマを背景に、[意図せざる戦争]がスパイラル的に全面発展した、という構図を持っています。これを[スパイラル・モデル]といいます。」

ミュンヘン・モデルとは,
「それは、ヒットラーがラインラント進駐をしたときに英仏がヒットラーを徹底的にたたかなかったからです。 このとき英仏ともミュンヘン会談でヒットラーを叩くどころかヒットラーの主張を最大限に認めてしまい、ヒットラーにドイツ独裁とヨーロッパ開戦への足がかりを与えてしまったからです。英仏がミュンヘン会談でヒットラーを徹底的に叩かなかった理由は、 イギリスとフランスのそれぞれの国内で平和主義がはびこっており、とにかく戦争は回避しろという世論があったためです。つまり、平和主義と平和主義者が第2次大戦を引き起こしたのです。」

(注)シェリーフェ(ン)・プラン:(Schlieffen-Plan)は、19世紀後期のドイツ帝国の軍人アルフレート・フォン・シュリーフェンによって立案された、西部戦線におけるドイツ軍の対フランス侵攻作戦計画である。
Wikipedia:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%B3
から)
ラインラント:独仏間の非武装地帯 1936年3月7日にドイツの侵攻が行われた。

しかし,豊下氏はこれらのモデルに従った議論について,「決定的に欠落しているのは,歴史的視座である。」と述べています。そして,北方四島も竹島も尖閣諸島も,「一九五一年に調印されたサンフランシスコ講和条約で解決されておくべき問題であった。」と主張します。ついで,豊下氏は「米国は国際法上の明確な根拠を欠いたままに沖縄の軍事支配を続けた」と書いています。
その後は,米国が如何に日本に無理難題を押しつけ,日本は白馬の騎士を装う米国の馬として,如何に懸命に走ったかを縷々説明しています。
そして。結論として,次のように述べています。
「まず,尖閣諸島の二つの島の管理権を直ちに日本に返還させなければならない。さらには,普天間や嘉手納を始め在日米軍基地使用協定を締結し,管理権のありかを規定し,米軍の使用を国連憲章と国際社会の規範に基づいた基準で枠組まねばならない。こうして日本は,中国はじめ周辺諸国に対しても同様の規範を求めていく資格を獲得することができるのである。これこそが[安全保障のジレンマ]に嵌り込むことなく東アジアの新たな秩序形成に向けて日本外交がめざすべき筋道であろう。」

[コメント]「安全保障のジレンマ」というのは,次のような文脈で使われています。
「[積極的予防」を掲げる中国に対して日本が[動的抑止]に乗り出して対峙していくならば,それは典型的な[安全保障のジレンマ]に陥ることになろう。」
豊下氏は「国連憲章と国際社会の規範に基づいて枠組む」と言われますが,国連憲章の枠組みで作られた第二次世界大戦後の世界はどんな世界であるのでしょうか。それが今一つ明確にされていません。
日本にとってもっとも関係が深い条項で,日本人が一時も忘れてはならないものは,前文で高らかに謳われた「すべての人民の経済的及び社会的発達を促進するために国際機構を用いることを決意して、これらの目的を達成するために、われらの努力を結集することに決定した。」ではなく,所謂,敵国条項ではないでしょうか。
国際連合憲章(邦訳):
http://www.lares.dti.ne.jp/~m-hisa/uncharter/japanese.html
>敵国条項
>第53条〔強制行動〕
>1 安全保障理事会は、その権威の下における強制行動のために、適当な場合には、前記の地域的取極又は地域的機関を利用する。但し、いかなる強制行動も、安全保障理事会の許可がなければ、地域的取極に基いて又は地域的機関によってとられてはならない。もっとも、本条2に定める敵国のいずれかに対する措置で、第107条に従って規定されるもの又はこの敵国における侵略政策の再現に備える地域的取極において規定されるものは、関係政府の要請に基いてこの機構がこの敵国による新たな侵略を防止する責任を負うときまで例外とする。
>2 本条1で用いる敵国という語は、第二次世界戦争中にこの憲章のいずれかの署名国の敵国であった国に適用される。
>第107条〔敵国に関する行動〕
>この憲章のいかなる規定も、第二次世界戦争中にこの憲章の署名国の敵であった国に関する行動でその行動について責任を有する政府がこの戦争の結果としてとり又は許可したものを無効にし、又は排除するものではない。

此等の条項を見る限り,国連憲章というのは,奴隷制民主主義国際機構の憲章とでもいうべき性質のものである,と私は素人考えに考えています。庶民としてのこの感覚は恐らく間違っていない,と思います。
この敵国条項があるかぎり,豊下氏のいう,
「米軍の使用を国連憲章と国際社会の規範に基づいた基準で枠組まねばならない。こうして日本は,中国はじめ周辺諸国に対しても同様の規範を求めていく資格を獲得することができるのである。これこそが[安全保障のジレンマ]に嵌り込むことなく東アジアの新たな秩序形成に向けて日本外交がめざすべき筋道であろう。」
という日本外交がめざす筋道は「絵に描いた筋道」に過ぎない,と思うのですが・・・。

今の日本の最大課題は,現在の日本の領土を専守防衛して,一億玉砕の覚悟を全国民が固め,寸土と言えど侵略者に踏ませない体制を作り,二千有余年の歴史に基づく国民精神を発揚することではないでしょうか。
その中で,日中友好・日米協力・日露和解・日韓朝兄弟の日本外交を進めれば良いのではないでしょうか。それが,歴史的にも,地理的にも世界の三大大国米中露と朝鮮半島に海を隔てて接している祖国日本の生きる道である,と私は信じます。
(記入:11/01/24 17:01 藍愛和)

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領土問題等については,なお,仙石由人代表代行は日本一の国士:尖閣問題その5:( http://aiaiwa.at.webry.info/201101/article_4.html )で書きましたように,雑誌「中央公論」の「中国の[名分論]外交には名分論で対処せよ」 執筆者 外交問題研究会・日中関係部会(日米の政府関係機関の有志による研究会),及び,雑誌「 Voice(ボイス)」の「米中の本音を読み取れない民主党の愚」 執筆者 春名幹男氏(名古屋大学特任教授)とについても紹介することになって... ...続きを見る
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