日本の対外戦争と世界の情勢

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zoom RSS 台湾出兵・その二

<<   作成日時 : 2005/09/16 17:29   >>

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台湾出兵の理由は各研究者それぞれに考えられているようです。
例えば、
毛利敏彦著 台湾出兵 中公新書
によれば、
1. 黒龍会編「西南列伝」 国内不平士族の不満を対外戦争で発散させようとした。
2. 徳富蘇峰: 征韓論の怨霊を慰安する、即ち、国内矛盾を対外放出
3. 毛利敏彦: 岩倉−大久保政権奪取派の権力維持策など国内的要因が挙げられています。しかし、
「日本外交文書第七巻自明治七年一月至明治七年十二月」
を読んでいて、明治政府は
4.英米による武器売却策と日清離間策とに嵌められての台湾出兵をしたのではないか、と言う国外的要因も考慮しなければならないと感じました。そして、日本は英米両国の思惑を越えた行動に出たと考えられます。その根拠となる文書を順次引用したいと思います。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「日本外交文書第七巻自明治七年一月至明治七年十二月」
事項一 台湾出兵一件(二〇四項目三三八頁)
四 三月二十九日 寺島外務卿より大隈大蔵卿宛
 台湾出兵に関連し御雇米国人「リ・ゼンドル」儀出仕替えに付き申し出の件
(付記一)
壬申九月二十三日外務省に於いて外務卿副島種臣米利堅合衆国公使シイデロングへ応接記の内
一、今般中国より来着の貴国人名は何と申し候や。
 一、リーゼントルと申し候。
一、同氏は中国にて是まで何れに在留致され居り候や。
 一、厦門(アモイ)に在留まかり在り候。一体同人は戦功の ある者にて我が国にてセネラール官に任ぜられ、以前南亜米利加ブラジルの公使を勤め居り、我が大統領にも深く委任致しおり候者に 之有り候。(中略)
 台湾は気候も良く且つ膏腴の地にして米砂糖芋等ならびに鉱山も数ヶ所之有り。港も良く外国人に取りては至極便利の場所にて外国人中にも着目致し居り候者も之有る由。右は中国にて管轄と言えども其の命令行われざれば則ち浮きものにて取るものの所有物と相成り申すべく候。
 一、ホルマサ一件に付いて左の三条の手続きより他之無く候。
 第一、直ちに問罪の師を差し向け候か。
 第二、原住民へ掛け合い我が人民ならびに琉球人とも到着候とも暴挙及びまじく、後来の取り締まりを相立て候約をなすか。
 第三、支配所属の義なれば其の政府へ掛け合いの上処置及び候か。
 右はいずれも御見込みの次第も之有るべく候えども思いの儘申し上げ候。(中略)
一、往古台湾を我が国にて有し候節は右を名付けて高砂島と申し候。その後荷蘭人の所有と相成り候趣に之有り候。
 一、リーゼンドルの説に往古荷蘭人台湾中或る村落へ来たり原住民を悉く殺害におよび僅かに原住民三名を残し置き候趣に付き、原住民に於いて其の仇讐を報ぜん為他国人を見れば殺害に及び候義と申し候得ども外国に取りては右は尤も弁理の地に之有り候。
一、右は尤も。我にても所望の地に之有り候。貴方の御見込みは如何。
 一、米国にては他国の地を所有する事は義と致さざるに候得ども、我が友睦の国々にて他国の地を所有し広殖する義は好む所に之有り候。(中略)
一、セネラール、リーゼンドル今般帰国せしは何等の為なるか。
 一、事故あっての義に之無く、一時暇を乞い帰国の由。然し政府にて何役に任じ候かは計り難く候得どもホルマサ一件に付き我政府へ御掛け合い相成り候はば、再び貴国へ来着の運びに相成るべく申し候。リーゼンドルへ御面談成され度候はば出省か御出浜下され候共御都合次第取り計らい申すべく候。此の書籍(地図ならびに人種山川家屋の写真米国より清国へ懸け合いの手続き書等)御用に相成り候義も之有り御貸し申し上げ度候得共我政府の許可得ざれば其の都合に至り兼ね候間、もし御一閲成され度候はば政府へ其の旨申し通し、写し取り差し進ぜ申すべく候。
一、幸い出浜の序でも之有り候間同所にて閣下並びに同氏へ悉皆御面晤に及ぶべく候。
 一、台湾へ貴国船艦御差し出しに相成り候はば、同所海岸地図等我方軍艦に之有るべく候間、及ばず乍ら御周旋致すべく候。且つ北京在留我国公使ロー氏へ其の手続きを申し通し御
尽力致し候間御見込みも相立ち候はば御漏らし下さるべく候。
一、我見込み三等之有り候。
第一、清国政府にて琉球人を殺害し候原住民を罰し候か。その義能わざれば左の如し。
第二、清国と日本と戮力して、原住民を罰し候積もり。右もならざれば第三の如し。
第三、清国の手を経ず、直ちにホルマサ島へ問罪の官吏を派出の目的。
 一、右は御決定次第御漏らし下され度候。
一、リーゼンドルへ御面晤の砌、子細の情実御話しに及ぶべく候得共我方にては第三の手続きに致すべき見込みに之有り候。
 一、直ちに原住民へ御引き合いにては諸事纏まらざるは必然に付き、アモイ領事義は原住民の長と昵親の交わりなれば其の手を経て御処置相成り候ば事纏まり候と存じ候。右の手続きに無く候はば、中国人等御携えにて御出でにてはとても六ヶ敷きなり。(以下略)
(2005年9月16日記入:続く)
(2006年5月11日 16:10 更新)

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